Vmaga

VTR1000SP2乗りのメンテナンス記録

クラッチマスターシリンダーのO/H

80kmほど軽く流し、帰宅時にクラッチマスターシリンダーからフルードが少量漏れてきていたため、急遽O/Hを行なった。

幸いまだ油圧はかかる状態だった。

 

交換パーツは以下のもの。

・22886-MAT-E01 PISTON SET

・22885-MB0-006 BUSH

・22884-MAT-E01 PUSH ROD

f:id:zumk20002000:20211114003923j:plain

 

 

まずフルードを抜き、車体から取り外す。

f:id:zumk20002000:20211114004308j:plain

 

次にレバーを外し、シールピックアップツールなどでダストカバーを外す。

f:id:zumk20002000:20211114004542j:plain

f:id:zumk20002000:20211114004742j:plain

 

ダストカバーを外したところ、結構ひどい状態であった。写真は割愛。

シリンダー側(スナップリング・ダストカバー取り付け部周辺)の腐食や錆が結構あり、次はマスターシリンダーごと交換の必要がありそうだ。おそらく今までO/Hされてこなかったマスターかもしれない。

 

ブッシュの交換もするのだが、ブッシュも削れに削れていた。目視で十分わかるレベルで減っており注文しておいて良かった。

f:id:zumk20002000:20211114005039j:plain

 

 

以下画像の上は旧部品、下が新部品。シールを外して比較をしたが内径が明らかに広がってしまっているのが伺える。

f:id:zumk20002000:20211114005252j:plain

 

ここまで分解すれば、あとは組んでいくだけ。

シールの向きは傘の開く方をスプリング側にセットしていることを注視。

スプリング側をマスターシリンダーに入れて、スナップリングを装着する。次にプッシュロッドとダストカバーを装着して完了する。プッシュロッドにはシリコングリスを少量塗布。

後はブッシュとレバーをつけて完成する。

f:id:zumk20002000:20211114005524j:plain

f:id:zumk20002000:20211114010057j:plain

 

 

最後に車体へ取り付け、フルードを入れエア抜きをすれば完了。

バンジョーボルトは以下の締め付けトルク。

Clutch hose oil bolt 34N・m(3.5kgf・m , 25lbf・ft)

f:id:zumk20002000:20211114010733j:plain