Vmaga

VTR1000SP2乗りのメンテナンス記録

チェーン・F/Rスプロケット交換

チェーンが片減りしはじめてそろそろ交換時期なので、530から520へコンバートし3点交換を実施。

取り付けるチェーンとスプロケットは以下画像のものを使用する。

チェーン:RK 520X-XW Gold(106リンク)

※取付前にチェーンクリーナーで防錆グリスを落とす。

 

Rスプロケット:サンスター レーシングスチール JHR-115-40(40T)

Fスプロケット:サンスター 393-16(16T)

基本的には丁数は純正通りで520へコンバートする形にする。

Fスプロケット取付ボルトは錆びていたので、純正ボルトで新調した。ワッシャーも同様に錆びていたので、こちらは64チタンで新調(画像なし)。

品番:90037-422-003

 

Fスプロケットを組む際は取り付け向きに注意が必要。

パッケージに図が同封されているが、エンジン側が短い方でカバー側が長い方で組むこと。

 

スプロケットのウェイト差

 Fスプロケット純正:252g

 Fスプロケットサンスター:186.5g

  →純正から-65.5g

 Rスプロケット純正:582g

 Rスプロケットサンスター:552.5g

  →純正から−29.5g

耐久性重視でスチールを選択したため、若干の軽量化にとどまった。しかし520への変更のため、フリクションの低減で燃費も良くなりそうである。

 

取り付けはRスプロケット取外&取付→Fスプロケット緩め→チェーン外し→Fスプロケット取外&取付→チェーン交換→FRスプロケット本締の順で行った。

ちなみに、チェーン交換ツールはDIDのかし丸くんを使用。使用方法は公式Youtubeで紹介されているので動画で確認可能。

D.I.D チェーン 交換編 - YouTube

 

●締め付けトルク

Drive sprocket bolt 54N・m(5.5kgf・m,40lbf・ft)

Final driven sprocket nut 64N・m(6.5kgf・m,47lbf・ft)

Rear axle nut 127N・m(13kgf・m,94lbf・ft)

 

軽く試走をしたが、まず押し引きだけで軽くなったのがわかる。そして、フリクションの低減が強く現れていて、今までの530だとかなり運動性能がスポイルされていたことが感じ取れた。最新のチェーンだと二気筒1000ccも許容範囲なのでこれからも520を使い続けていく予定である。

シフトシャフトオイルシールの交換

タンクのブリーザーホースと同タイミングで、シフトシャフトのオイルシールも交換した。

こちらは、特にオイル漏れが発生していたわけではないが予防交換しておく。

オイルシール:91203-KA4-771

 

 

まずはオイルシールまでに到達するため、いろいろ外していく。

オイルシール表面に油分があるのはシャフトスピンドルのシリコングリス。

 

ここからオイルシールを外していくのだが、このオイルシールは金属ベースになっているため、ピックツールで外す際はシャフト外径1mmくらいから突き刺し引き抜く。とくに力も必要なくすんなり抜けた。

オイルシールを外したらパーツクリーナーでシャフト付近を清掃。

 

 

オイルシールが外れたらあとは組み付けだけだが、先にシフトアーム取り付け部にテープなどを巻いておく。

取り付け時のシールのリップ破損を防ぐため、それ保護する必要がある。

 

組み付けについては、案外簡単に終わってしまった。圧入用に内径16mm×外径22mmの塩ビ管を準備していたのだが、指で押すだけで入ってしまった。

あとは、スピンドルとシフトアームをもとに戻して完了。

 

タンクブリーザーホースの交換

走行後のチェックでタンクからのブリーザーホースが切れかけていたのを見つけたため交換する。

部品は以下のものに交換する。

17543-MGB-000

17544-MBG-000

95005-8000120M

 

早速、シートとシートカウルを外し、タンクを上げる。

交換するホースは、画像で右側の空いている口と、灰色のホースだ。

 

右側の太い方のホースは以下画像のように硬化で亀裂が入り、今にも裂けそうな感じであった。

 

太い方の17543-MGB-000はジョイントまでなので、それから先は95005-8000120Mをカットして取り付ける。

細い方の17544-MBG-000はまだ大丈夫そうではあったが、せっかくなので一緒に交換。こちらはジョイントから先は既存のものを使用。

さくっととりつけて作業完了。