【part2/2】Kyle Racing RC51 Shock Link
今回は車体への取り付け。
前もってKyleRacingリンクのベアリングにグリスアップをする。
グリスはオメガの57番を使用。
車体はリジットラックをステップにかけて上げる。そうすることでスイングアームをフリーにできる。
次に純正リンクの3本のボルト/ナットを外す。順番はサスペンションエンド部のボルトが最後になる。他2本が外れないとスムーズに取り外しができない為。
純正リンクが外れたら、カラーを取り外し薄くグリスを塗りKyleRacingリンクに取り付ける。
あとは、元どおり車体組み付けるだけ。
締め付けトルクは以下の通り。
3本全て:44N・m(4.5kgf・m,33lbf・ft)
【インプレッション】
160kmほど走ってきたが、確かにリンクを交換しとことによるレバー比の変更でサスの動きを感じ取れた。rc51.orgサイトであった通り一段レートを変更したように感じる。個人的には0.5Kgダウンさせたような印象だ。
車高については、14mmアップとのことだったので、取り付けに合わせて車高調整は最弱にした。これからもう少し上げて調整して行こうかと思う。
結果としてはインストールして良かった物だと思う。走った数日の気温はそこそこ低めであったが、タイヤ表面の状態も良かったのでトラクションもかけれているかと。もう少し気温が低いとどうなるか分からないが、テストした日はリアの滑り出しも穏やかで安心感もあった。
送料もあり少々値段は高いが、足回りに拘りたいなら導入を検討してみてはいかがだろうか。その場合、オーリンズサスかトップアウトスプリング採用のサスをインストールしている必要がある。(純正サスの場合は、まずオーリンズサスの導入だけで良い。)
【part1/2】Kyle Racing RC51 Shock Link
NAG以来のカスタム。ショックリンクを交換。
VTR1000SP発売当時はHRC含め各社パーツ販売をしていたかもしれないが、
現在は恐らく、アメリカのKyleRacingが唯一ショックリンクの販売を行っている。(他にもありましたらすみません)
去年購入しようした時はステータスがout of stock/back orderだったが、先日思い立ってサイトを覗いてみたら在庫が復活していたので注文した。
UPSで発送され3日で自宅に届く。
KyleRacingのショップサイトは↓
そして届いたものがこちら
商品イメージであった「Kyle USA」のステッカーは貼られていない。
ついでに商品の詳細も記載しておく。
Kyle Racing RC51 Shock Link
価格:$595.00
送料:$68.00
適合:VTR1000SP(2000〜2006)
7075材 削り出しブラックアルマイト Made in USA
ニードルベアリングとダストシールは打ち込み済み。
商品説明:
リアサスをより直線的に動くようにし、トラクションの向上、乗り心地が良くなる。
このリンクを導入することによる副産物で車高が上がる。
VTR1000SP用のオーリンズリアサスを付けている場合は、スプリングレートを変更する必要がある。
このリンクの利点とスプリングレートに関する追加情報はrc51.org ROGUEサイトで読むことができる。
rc51.org はVTR1000SP/RC51に乗っている人で、ネットで情報を探っていたら辿り着くであろうサイトだ。
ここには先人たちの経験が詰まっている。I appreciate it.
リンクについての記事は↓
Homeページ→Mods→Suspension Linkageをクリックで開ける
ROGUE RC51 Suspension Linkage Page
詳しくはページを見ていただきたいが、一部抜粋したものを書いておこうかと思う。
・各リンク使用時のスプリングレートチャート
ウェア込み ライダー重量 |
OEMリンク 使用時のレート(Nm) |
アフターマーケットリンク 使用時のレート(Nm) |
---|---|---|
63.5kg〜72.5kg | 85 | 90 |
72.5kg〜81.6kg | 90 | 95 |
81.6kg〜90.7kg | 95 | 100 |
90.7kg〜99.7kg | 100 | 105 |
99.7kg〜108.8kg | 105 | 110 |
108.8kg〜117.9kg | 110 | 推奨されない |
117.9kg〜127kg | 115 | 推奨されない |
・デフォルトのOEMリンクはライダーとパッセンジャーの両方を考慮して設計されているので、広域でライダーの体重が保証されている。アフターマーケットのリンクをインストールすると、一人乗り向けになりリアからの反応をよく得られる。
・リアの車高が14mm上がるが、設計の副産物であり本来の意図した目的ではない。
・このリンクはSP1で最適な動きをする。SP2のスイングアームでもうまく機能する。
・このリンクはオーリンズ以外のアフターマーケットサスでは良い効果を得られない。悪影響がある訳ではなくオーリンズほどのメリットが得られないという意味である。その理由がオーリンズがトップアウトスプリングが採用しているのに対して、その他は恐らく採用されていない。トップアウトスプリングが性能差のキーになっている。
・アフターマーケットのリニアリンクを使用する場合は、オーリンズサスの場合、現在使用しているレートより一つ上のレートにする必要がある。
・ライダーの体重が99kg(ウェア無し)を超えると、リンクが不利に作用する。高いレートのスプリングは厚さがあるのでスイングアームの内側を擦ってしまう。
ざっくり書くとこんな感じだろうか。
次回はリンク取り付けについて更新する。
プラグ交換
今回のメンテはプラグ交換。
しばらく交換していなかったので本日実施した。
イリジウムプラグは数万kmの寿命が謳われているが、バイクでの高回転使用も考慮して数千kmでの交換が良いだろう。
VTR1000SP1/SP2の場合は2本で済むので経済的負担も少ないのである。
VTR1000SP2は「IFR9H11」がNGK純正プラグ。DENSOは「VK27PRZ11」
プラグ締め付けトルク:18N・m (1.8kgf・m、13lbf・ft)
プラグソケット:対角16mm
リアバンクから作業を始める。
まずシートを外し、タンクを持ち上げる。
タンクを持ち上げた段階でプラグキャップが見えるので引き抜き、ホールにエアブロー。その後プラグを交換する。
フロントは写真を撮り忘れていたが、SP2の場合はエアガイドプレートを取り外せばすぐにアクセスできる。
正直、ヘッドカウルとサイドカウルも外した方が交換しやすいが、エクステやユニバーサルジョイントを駆使すれば交換可能であった。
【プラグソケットで一つ備忘録】
ゴム保持タイプのソケットは使用を避けるべきだろう。
今回はゴム保持タイプで作業をしたが、使い勝手が悪くいつも以上に時間を要した。(ゴム自体がプラグに残ってしまったり、ゴムのキャッチが強すぎてソケットがプラグから抜けない等)
やはりプラグソケットは昔からあるマグネットタイプが良い。